バイオバクテリアAnakas(アナカス)の水槽ろ過飼育における使用方法(by よこいち店長)
屋内飼育でろ過器を使用している環境でAnakas(アナカス)を使う上での
使用方法、留意点などを記述致します。
バイオバクテリアAnakas(アナカス)は、
飼育環境(飼育魚)の浄化・活性効果を目的とした「Aバクテリア」と、
免疫力を高める効果を目的とした「Bバクテリア」から構成されています。
「Aバクテリア」は、バクテリアを糠(ヌカ)に培養されています(粉体)。
「Bバクテリア」は、バクテリアを籾殻(モミガラ)に培養されています(粉体)。
自然界のバクテリアを強化ブレンドしたもので、必要なときに適量を、
下記の要領で飼育水槽へ投入することにより、より良い効果が得られると思います。
あくまでも私個人の考えですので、全ての方達に適応するとは限りませんので、その旨を御了解下さい。
1.エアーレーションをする。
外部フィルター、上部フィルター、外掛け式フィルターなどだけでの使用は避けて
エアーポンプを使ってのエアーレーションを必ずする。できるだけ細かいエアーレーションをする方が効果的です。
(エアーストーンには、ANAKAS100の御使用がお勧めです。)
水作 エイトS、M、フラワーDXなどの投げ込み式ろ過によるエアーレーションでも可。
(アカナスは好気性バクテリアの為、高水温時の酸素不足を避ける為。)
2.アナカスの使用量/使用方法
(1)60cm水槽(約50L)で付属のサジでA,B共に1/3〜1/4の量。
使用量は通常使用(エアーレーションのみ環境)の1/2〜1/3で
問題はないように考えます。徐々にバクテリア環境に慣らす方が良いように思います。
(2)最初の1週間は1日1回、その後は週に1回〜2回追加投入する。
水換え時には、水換え量に応じたバクテリア量を追加投入。
泡の状態で判断する。(酵素の働きで虹色の泡が確認できます)
(3)万一、培養が面倒な場合にはA,B共に水槽に直接投入しても可。
(お店ではこの方法で全水槽に使用しています。)
魚がアナカスの『培養体のヌカ、モミガラ』を食べるが問題はない。
但し、初期転覆病(沈没病)の魚がいる場合には培養して上澄みだけを入れる。
(『培養体のヌカ、モミガラ』を食べさせない)
3.使用上の留意点
(1)極端に古い水の状態からの使用はしない。水換えを長期間していない水槽で
使う場合には1/3程度の水換えをしてから使用する。
(溶存酸素量が低い状態での使用は避ける。)
(2)アナカスの『培養体のヌカ、モミガラ』が物理ろ過部分(上部ろ過のマットや投げ込み式ろ過のマット)
に溜まり、目詰まりを起こしやすい。この為、定期的な掃除又は交換が必要となる。
(3)万一、アナカスを使って魚の状態が悪くなった場合(呼吸が早い、元気がないなど)には
すぐに水換えを1/2程度する。これでも魚の状態が良くならない場合には、
早めに隔離して塩水浴などの対処をする。
アナカスは、『魚の状態が良い場合にはより良い状態になる』が、
『魚が元気が無い時に使うと逆効果』となることもある。
(4)殺菌灯、オゾナイザーなどとの併用は不可。
(アナカスは、浮遊性バクテリアの為に殺菌効果のある商品との併用により死滅する。)
(5)カキガラ、サンゴなどのPH(ペーハー)をアルカリ性に保つ商品との併用は問題なし。
(6)上記の物理ろ過部分の目詰まりや水の濁りを避ける為には、培養した上澄みだけを入れる。
この方法でも十分に効果は得られます。
(7)アナカスで水換え頻度はかなり軽減できますが、水換えをしないのは良くない。
(餌の量、魚の匹数にもよるが月に2〜1回、1/3〜1/2の量の水換えは必要。)